穏やかな空気が流れる多可町で
人々が集う交流の場を提供

小椋聡さん・朋子さん/

小椋聡さん・朋子さん

西宮市  多可町

夫婦二人暮し

 2014年に多可町にある古民家へ移住してきた小椋さんご夫婦。元々美術展覧会の企画の仕事をしていたご主人ですが、35歳のときに福知山線の脱線事故に遭遇し、「家でできる仕事をしよう」と考えるようになりました。そこから独立してデザイナーに。「当時は犬と猫を3匹ずつ飼っていたため、大きな家に住んでいましたが“固定費をもう少し安くできないか”という思いで、移住を考えるようになりました」。パイプオルガンの演奏者である奥さまは、知り合いがいない環境へ行くということに最初は反対していましたが、実際に多可町を訪れ、豊かな自然や穏やかな町の雰囲気を体感するうちに移住に前向きな気持ちなっていったのだとか。

小椋聡さん・朋子さん/

 自宅の一部を開放してご夫妻が営む「古民家空間 kotonoha」。ご主人の作品の展示をしているほか、レンタルスペースとして貸し出しも行っており、コンサートや講演会、ヨガ教室などの開催の場として使用したり、飲食店営業許可も取得しているので1日限定カフェとして利用されることも。「多可町の人たちは、移住してきた当初から温かく迎え入れてくれました。その土地にない新しいことを始めようとすると受け入れられないこともありますが、ここでは誰かが何かを始めようとすると、一緒になって応援してくれます。『kotonoha』が地域の人たちの“やってみたい”を実現できる場所になればと思っています」。

小椋聡さん・朋子さん/

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