古くて、新しい日本酒の世界を
見せたくて

稲見酒造株式会社

稲見 秀穂
Hideho Inami

酒米の王者山田錦を人が紡ぐ、日本酒Breweryに触れる旅

 山田錦の一大生産地、三木市唯一の酒蔵「稲見酒造」。山田錦を熟成させた古酒「熟成古酒」というお酒づくりを行い、日本のみならず、海外でも高い評価を受けている。2024年度フランスパリで開催の日本酒コンクールKura Masterで、「純米大吟醸 酒壺」プラチナ賞、「AOI CLASSIC」金賞受賞。
 プログラム体験では、利き酒体験、希望者は酒蔵見学(原酒タンク貯蔵庫のみ)と一緒に、酒蔵前に続く「湯の山街道」、畳、床の間、木材が中心の日本家屋など、日本文化もともに楽しむことができる。

EPISODE 01

酒蔵ごとに、特徴ある味と風味

普段はどういったお酒づくりをされていますか

 山田錦の一大生産地、三木市唯一の酒蔵。盆地特有の冬場の朝の厳しい冷え込みという酒造りには恵まれた風土の中で、山田錦を熟成させた古酒、いわゆる「熟成古酒」というお酒づくりを行っています。ミシュランガイド5ツ星ホテルで「葵鶴と料理を楽しむ会」を開催し、日本国総領事館などでも大変ご好評を頂いております。

 日本酒は、同じ酒米を使っても同じお酒ができるわけではありません。酒蔵ごとに味や風味に変化があることが醍醐味であり、蔵ごとの特徴が必ず存在します。そういったところも含め、おもしろい世界だと思います。

Interview

EPISODE 02

新しい日本酒の楽しみ方

大切にしていることを教えてください

 日本酒としての品質や味はもちろん、料理に合わせて飲んでいただくことも大切にしています。

 それぞれの地域ごとの料理に合わせて、楽しんでいただけるのが、熟成古酒の面白さです。ワインのように、チーズによく合う「葵鶴 大吟古酒」は、琥珀色でフルーティーな香り。通常の日本酒は、透き通った水に近い透明色がほとんどですが、古酒は熟成と共に徐々に着色していきます。味も軽く、優しい口当たりと、これまでの日本酒のイメージを変えてくれます。

 日本酒の古くて新しい世界を、多くの人に知ってもらい、これまでの楽しみ方だけに捉われず、多種多様な楽しみ方を、これからも提案していきたいと思います。

EPISODE 03

海外へも影響を与える日本酒として

これからの目標を教えてください

 熟成古酒を海外へ、日本の文化とともに届けたいと考えています。現在、スペインやフランスへも、プロモーションを動かしています。フランスは、特にワイン文化なので、食中酒として楽しめる熟成古酒も、フランス人に馴染む日本酒として広まっていきやすいのではないかと思います。

 そして、やはり、酒蔵見学を行った際も、日本酒と一緒に、蔵の前に続く「湯の山街道」の風情ある景色、畳、床の間、木材が中心の日本家屋など、そういった日本の文化も、海外の方々は気に入って、とても喜んでくださります。

 海外の方々にも、美味しい日本酒を手軽に飲んでもらえること、日本の文化も一緒に楽しんでもらえることを目標に、これからも努力してまいります。

Works

Works

SDGs体験型地域プログラム
SDGs Programs

Experience

酒米の王者山田錦を人が紡ぐ、日本酒Breweryに触れる旅

一般人は普段入ることが出来ない酒蔵を主人らの案内・解説で体験できる「蔵見学」
酒蔵での「利き酒」

体験内容
  • 酒造りに大切な要素は米・水・杜氏。その酒米の王者と呼ばれる「山田錦」は兵庫県が約90年前に品種開発し、全国500以上の酒蔵に供給するトップブランド。三木市は、生産量・品質とも日本一を誇る山田錦の聖地で、吉川・口吉川などの地区は最上級の特A地区に指定されている。
  • 稲見酒造は、この酒米山田錦の聖地・三木市に立つ唯一の酒蔵。大吟古酒など、小さい酒蔵ならではの特徴ある酒造りを続けている。創業130年を超える歴史ある大きな蔵の前には湯の山街道が通っており、古い町並みが美しく、ノスタルジックな雰囲気を感じることができる。
  • 本プログラムでは、日本酒造りに対する思いや持続可能なものづくりの取組を学べる。普段入れない蔵を案内してもらい、多様な日本酒の試飲、「本物」に触れる体験は、酒米の聖地に立つこの蔵でしか体験できない貴重なもの。本来の意味で日本酒テロワールを楽しむことができる。
実施日
通年で実施(予約前にお問い合わせください)
所要時間
1~2時間程度
料 金
2,500円

Program

プログラム提供者概要
Overview
所 属
稲見酒造株式会社
所在地
兵庫県三木市芝町2番29号
WEB
http://www.aoitsuru.co.jp/
SNS

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