時を越え、先人の思いを
紡ぐために語り続ける
西脇市郷土資料館
- 菅澤 敏弘
- Toshihiro Sugasawa
織都・西脇〜播州織が築いた歴史・文化を訪ねて〜
幼い頃に歴史や文化財の世界に魅せられ、歴史に関わる仕事がしたいという思いから、西脇市郷土資料館の学芸員として管理・運営に携わる。歴史は、それぞれの時代、それぞれの地域に必ず存在するということを知ってもらうため、日々、来館者へ向けてガイドを行っている。
体験では、手織りのミニ織機を使った播州織体験と、織物産業の繁栄がもたらした西脇市の歴史と培われた暮らし・文化に触れることができる。
EPISODE 01
文化財や歴史を守るための私たち
今のお仕事を始めたキッカケを教えてください
幼い頃からお寺や神社、歴史などが好きだったことから、文化財や歴史を“守ること”に興味を持ったのが大きなキッカケです。文化財や歴史に関わる仕事でも、職種や業務、人が違えば守り方は様々あるため正解がありません。時と場合に合ったそれぞれのやり方で“自分色”を出すことができるところに魅力を感じ、この業界に足を踏み入れました。
文化財や歴史は、面白いです。昔の人がどのような生活をしていたのかはもちろん、発掘された土器の中にも失敗作があったり、猫の足跡がついてしまったものもあったり…。どこか人間らしさを感じる部分や、ストーリーを想像できる部分が見えてきます。現代に生きる私たちと、何ら変わらない一面もあったのかと思うと、少しずつ親近感が湧いてくるので、知れば知るほど面白い分野だと思います。
歴史の面白さを伝え、時を越えて、守り続けていくことが私たちの使命です。
Interview
EPISODE 02
歴史に触れる“キッカケ”づくりの場
お仕事のやりがいを教えてください
普段は、文化財保護行政といわれる地域の文化財を守っていくためのお仕事をしています。西脇市郷土資料館の管理・運営をはじめ、発掘調査や発掘されたものを整理し展示を行い、来館者や地域の学生へ向けガイドをするなど、業務は多岐に渡ります。
歴史は、どこか遠い過去の出来事だと考えがちですが、様々な形で身近に感じることができるものです。そういったことを知ってもらうため、「夏休み勾玉消しゴム作り体験」や「ふるさと探訪ハイキング」などの地域の歴史イベントを開催し、参加してもらうことで、少しでも歴史に触れる機会をもってほしいと願っています。
このような取り組みから、自分たちの住む地域を通して歴史への理解を深めていただけるのは、歴史が好きな自分にとっても嬉しく、ガイドとしてもやりがいを感じる部分です。
EPISODE 03
地域の歴史を知ることは、自分のアイデンティティーとなる
これからの目標を教えてください
歴史は、それぞれの時代、それぞれの地域に必ず存在します。その中には知られていないことも多く、私たちが少しずつ発信し、語り継いでいかなければなりません。
西脇には、播州織をはじめ、市内に存在する約600〜650の古墳など、他にも多くの歴史の足跡が見られます。西脇にも西脇の歴史があるということを面白いと思い、地域に愛着を持ってもらうことは、アイデンティティーになり、自身の誇りにもなり得ます。
そういったところから、地域への理解を深め、多くの人から愛される西脇市になっていってほしいです。
- 仕事風景
- Works
Works
- SDGs体験型地域プログラム
- SDGs Programs
Experience
織都・西脇~播州織が築いた歴史・文化を訪ねて~
西脇市郷土資料館での播州織と、播州織とともに発展してきたまちの歴史を説明
- 体験内容
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- 本プログラムは播州織のサイドストーリーとして、西脇の歴史的建造物の見学やガイドの説明を通じて、織物産業の繁栄がもたらした西脇市の歴史と培われた暮らし・文化に触れることができる。
- 実施日
- 通年で実施(月曜日、年末年始を除く。)
- 所要時間
- 所要時間は、30分~調整可能(予約時に調整)
- 料 金
- 100円/1人・1時間~(1グループにつき5,000円が上限の目安)
- 備 考
- 西脇市観光物産協会へTEL(平日のみ)
:0795-22-3111
又はお問合せフォーム
:https://www.nishiwaki-kanko.jp/contact/
Program
- プログラム提供者概要
- Overview
- 所 属
- 西脇市郷土資料館
- 所在地
- 兵庫県西脇市西脇790-14
Outline