思いをつなげ、
人と地域をつなげる

COME

藤井 昌弘
Masahiro Fujii

ものづくり現場を体感!西脇市「地域一体型播州織オープンファクトリー」

 地域活性化を中心としたイベントやコーディネートを行う「COME」。

 播州織や工芸品などの産業がさかんな西脇市と多可町のモノづくりの現場で “まちびらき“を行い、普段は見えない地域のモノづくりを子供からお年寄りまで幅広い世代に知ってもらう地域一体型オープンファクトリーイベント「もっぺん」代表。

EPISODE 01

1人の思いが、その場に伝わった瞬間を
今でも忘れられない

今のお仕事を始めたキッカケや、人生で最も影響を受けた出来事を教えてください

 キッカケは、学生時代に体育祭の団長を務めたことからです。思いを持って1つのことを作り上げていくことの大変さと面白さを知ると共に、表現したことがきちんと伝わった瞬間は今でも忘れられません。

 これまでの体育祭の応援合戦は団長を中心とした3年生だけが目立っており、僕は「1〜2年生も一緒に盛り上がれる応援合戦」に変えたいという思いがありました。誰でも簡単に踊れる振り付けを作り、各クラスへ応援合戦の曲をカセットテープにダビングして配布することで、何度も練習してもらいました。体育祭当日、カセットテープが擦り切れて音楽が流れないというハプニングがありましたが、全員の練習量がどのチームにも負けていなかった僕たちは「掛け声だけでも踊れる」と踊り始め、結果、応援合戦は僕らの団が1位を獲得しました。一生懸命に取り組んだ結果、僕1人の思いがだんだんと全員の心を1つにしていき、その思いが見ている周りの人にも伝わっていくのを感じることができました。

 イベント企画も同じく、イベントはつくる人、訪れる人がいなければ成り立たないもので、多くの人と多くの思いが関わり合います。地域や自分たちのモノづくりに対して、お互いの思いの強さから時にぶつかり合う部分もあります。しかし、そうなった時でも、全員がイキイキと輝くパフォーマンスを披露するにはどうしたら良いか、それを見た人たちに何を持ち帰ってもらいたいかを示していくのは僕の役目だと思っています。

Interview

EPISODE 02

地域活性化へとつながる良い循環の手助け

仕事のやりがいを教えてください

 西脇市との関わりは、10年前、友人に誘われて綿花栽培を行うようになったところからです。
 元々、自然に囲まれての生活には憧れを持っていたため、2023年に京都から西脇市黒田庄に移住を決意しました。日々、天気や季節の移り変わりが間近に感じられる生活は心地が良いなと感じています。ただ、合併問題や、電車の廃線問題など、人口が減ってきているが故の問題は多くあって…。1つのイベントを企画して人が集まり、地域に注目が集まることで、僕のような移住者や観光に訪れる人たちを増やし、地域活性化へとつながる良い循環ができれば、それほど嬉しいことはありません。

EPISODE 03

ファッション、アート、デザインと
カルチャー溢れる町へ

これからの目標を教えてください

 西脇・多可といえば「播州織」というのは、知られておりますが、どのように作られているのか現場は見たことがないという人は、地元でも意外と多いです。そこで、モノづくりの現場で “まちびらき“を行い、普段は見えない地域のモノづくりを体験できる「オープンファクトリーイベント」とすることで、地元の子供からお年寄りまで幅広い世代に知ってもらう機会を作りたいと思っています。そして第2回、第3回と根付かせていくことで地元の人が本当の意味で播州織を知り、誇りを持って世の中に発信していけることを目指します。

 ファッション、アート、デザインの匂いがするこの町が、そこを中心に、コンテンツが多いファッション雑誌のように、読み応えと深みのある地域へ育てていきたい。そのポテンシャルがこの町にはあると思います。

仕事風景
Works

Works

地域一体型オープンファクトリーイベント「もっぺん」の代表。

地域一体型オープンファクトリーイベント「もっぺん」の代表。

SDGs体験型地域プログラム
SDGs Programs

Experience

ものづくり現場を体感!西脇市「地域一体型播州織オープンファクトリー」

ものづくり現場を体感!西脇市「地域一体型播州織オープンファクトリー」

体験内容
  • 体験内容
  • 西脇市にある播州織を中心としたものづくり現場の見学
  • ものづくりを実際に体感する体験型ワークショップ
実施日
2024年10月26日(土) / 27日(日)
所要時間
1時間程度
料 金
見学は基本無料(ものづくり体験ワークショップは別途参加料がかかる場合があります。)

Program

プログラム提供者概要
Overview