地域を明るく彩り、未来を耕す
みっちゃまfarm/農のクリエイティブ万願寺
- 山田 達也
- Tatsuya Yamada
本物を届けたい~人と産物のテロワール~
加西市の農家として「ひかり姫」や「山田錦」をはじめとした作物を生産。地元の若手農家グループ「農のクリエイティブ万願寺」でも活動し、地域や農業の魅力を広げる取り組みを進めている。生産計画からパッケージ化、販売まで自ら行い、地域活性や後継者育成に情熱を注ぎながら、次世代に農業の魅力を伝えている。
体験ではひかり姫(黒枝豆)定植や山田錦の田植え・収穫を通じて、万願寺の自然がもたらす大地の恵みを存分に味わうことができる。
EPISODE 01
農業の現状に強い危機感
農業を始めたキッカケを教えてください
当時勤めていた会社の研修で農家の方々からお話を伺った際、農業の現状を知り、強い危機感を覚えました。地元・加西市でも生産者の高齢化や担い手不足が進行し、空き農地が増えている状況でした。「今、誰かが行動を起こさなければ取り返しのつかない事態になってしまうのではないか」という思いから、自ら農業に携わることを決意し、2020年に就農しました。
空き農地となっていた土地を借り、田を耕して作物を育て始めました。そして、山田錦を初めて栽培した年に、JA兵庫みらい主催の「令和5年産山田錦コンクール」において3位に入賞いたしました。少しずつ作物を増やし、現在は山田錦、うるち米、丹波黒大豆「丹波黒」、黒枝豆「ひかり姫」、さつまいも、キャベツなどを生産しています。
また、「農のクリエイティブ万願寺」として、加西市の若手農家グループに所属し、本年度の代表を務めています。収穫祭や田植えなど、農業体験を取り入れたイベントのプロモーションを通じて、農業や食の大切さを伝える活動に取り組んでいます。
Interview
EPISODE 02
支えてくれる人たちの想いを乗せて
農業を続けていく上で大切にしていることややりがいを教えてください
元々空き農地だった土地で農業を始めてから、この辺りの景色が本当に明るくなったと感じています。色とりどりで生き生きとした風景が広がるのを見ると、不思議と元気が湧いてくるものです。
また、ここで作ったお米を地主の方に食べていただき、「美味しかった」と感謝の言葉を交わせることを大切にしています。単なる地主と借主の関係にとどまらず、この土地で育てる作物を通じてしっかりとした関係を築き、日々感謝の気持ちを込めて栽培できることを嬉しく思っています。
自分で生産計画を立て、育て、パッケージ化して販売することは非常に大変ですが、多くの人と関わり支えてもらった分、たくさんの想いが詰まるので、大きなやりがいを感じています。
EPISODE 03
つくる 伝える 広がるひかり姫
「農のクリエイティブ万願寺」は今後どのような活動をしていくのでしょうか
「ひかり姫」という枝豆の認知を少しずつ広げていくため、これからもさまざまな企画を進めていきたいと考えています。黒枝豆の新品種であるひかり姫は、鮮やかな緑色としっかりした甘みが特徴で、万願寺の地では多くのさやをつけます。
これまでも収穫祭を開催し、参加者と一緒にひかり姫を収穫し、その場で釜ゆでにして試食するイベントを通じて、ひかり姫の魅力を伝えてきました。私たちの取り組みをきっかけに、「ひかり姫を作ってみたい」「加西市で農業を始めたい」という人を増やしていきたいです。地域の活性化や、移住・定住促進といった大きな目標も見据えています。
経験豊富な2人のメンバーには、日々さまざまなことを教えてもらい、支えられています。苦労や改善策を学ぶことで、最善を尽くしながら挑戦を続けられています。そして今度は僕が次の世代へ伝えていきたい。農業を通して、豊かで活気のある加西市になってほしいと願っています。
- 仕事風景
- Works
Works
- SDGs体験型地域プログラム
- SDGs Programs
Experience
本物を届けたい~人と産物のテロワール~
ひかり姫(黒枝豆)定植や山田錦の田植え・収穫を通じて、万願寺の自然がもたらす大地の恵みを存分に味わうことができる。
- 実施日
- 田植え:6月初旬
収穫体験:9月下旬~10月下旬
- 所要時間
- 2時間+昼食
- 料 金
- 3,000円
- 備 考
- 農のクリエイティブ万願寺事務局
TEL:090-8754-6424
Emai:noucreative@gmail.com
Program
- プログラム提供者概要
- Overview