思い出の1ページに残ることを
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神結酒造株式会社

長谷川 妙子
Taeko Hasegawa

目いっぱい楽しむ山田錦

 日本酒に魅せられてこの世界に入り、商品ひとつひとつのパッケージデザインやお酒の名前に、思いを込めて、丁寧に作り上げてきた。

 酒米「山田錦」の産地である加東市で蔵を構える「神結酒造」の酒蔵見学では、日本酒の歴史からお酒造りの工程見学、試飲により、日本酒の世界を目いっぱい楽しむことができる。

EPISODE 01

日本酒が知らない世界を見せてくれた

今のお仕事を始めたキッカケを教えてください

 有機化学が好きで、大学時代は食品科学に関わり、食品の分析や効能を研究する日々を過ごしました。様々な食品を研究してきましたが、ある時、研究対象外だった日本酒に興味を持ちました。知らない世界を知りたいという意欲は、次々に面白いものを見せてくれたのです。

 日本酒も生き物です。製造過程には思いもしないようなことが起きます。決まった農家様から決まった時期にお米を仕入れていても、1年1年でお米の様子に違いもあれば、気温によって発酵加減が変化したりなど、毎年同じことの繰り返しではありません。そのため、その年のお酒造りが終われば、良かったところ悪かったところをみんなで話し合い、次の年に向けての準備を整えていきます。しかし、次の年のことは来てみないとわからない。そんな日本酒の世界が面白く、どんどんのめり込んでいきました。

Interview

EPISODE 02

長い年月育んできた心と心のつながり

仕事のやりがいを教えてください

 長い年月この場所で酒蔵をやっていると、お客様から様々なお声をいただきます。新聞の読者欄に「思い出のある酒蔵さんです」と寄稿をしてくださる方や、「こんなに美味しいお酒に出会えて嬉しい。長生きしてきて良かった」とのお電話をいただくこともありました。

 このようなお声をいただくと、お酒や酒蔵を通してお客様の思い出の1ページに刻まれているという実感が湧き、経営する者は変わっても、この場所で酒蔵を続けていく意味を改めて考えさせられます。

 昔とは、時代も生活様式もかなり変化し、お酒以外の嗜好品も世の中には溢れています。しかし、お酒を飲む文化が変わらず残り続けているのは、お酒が人の心と心を通わす存在であり、また明日も頑張ろうと活力をもらえる存在であることの証明だと思います。

EPISODE 03

酒蔵は、みんなが“帰ってくる場所”

これからの目標を教えてください

 日本酒が、酒蔵と共に広まってほしいという思いはずっと持ち続けています。「大吟醸 神結」をはじめ、ありがたいことにこれまでたくさんの賞をいただいてきました。その他にも美味しいお酒を作ることのみならず、酒蔵見学や蔵祭り、酒蔵コンサートなども行ってきたのは、酒蔵を中心にして、人と人とがつながり、それぞれの思い出として心に残る場所でありたいという思いからです。

 「来年の蔵開きも元気に会おうね」と約束する場所でも良い。「昔、酒蔵見学に訪れたことを思い出して…」とふらりと立ち寄る場所でも良い。

 酒蔵を“帰ってくる場所”として故郷のように思っていただける場づくりをこれからも続けていきたいです。

代表銘柄
Works

Works

“神結” すっきりとした味わいの中にも旨みがあり、冷やでも燗でもおいしく味わっていただけます。

“神結” すっきりとした味わいの中にも旨みがあり、冷やでも燗でもおいしく味わっていただけます。

SDGs体験型地域プログラム
SDGs Programs

Experience

目いっぱい楽しむ山田錦

酒蔵見学と飲み比べ

体験内容
  • 酒米の王者と呼ばれ、80年以上も最高級の酒米として君臨し続ける山田錦。加東市出身の研究者が加東市内で開発した酒米で、市内の大半が山田錦の生産に特に適している「特 A 地区」に指定されている。
実施日
午前9:30~、午後12:30~ 月曜日・祝日・年末年始受入不可。
※午前のプログラムの場合は、昼食を済ませ13:45に再集合
所要時間
4時間程度
料 金
1人:8,500円(10名以上の場合)
山田錦語り部講話+陶芸教室+神結酒造で酒蔵見学、飲み比べ、買い物
※最大20名(陶芸教室、公民館会場費、語り部謝礼、酒器送料含む)                                  
※昼食代は含まれておりません。ご紹介、手配も可能です。
※9名以下の場合は、加東市観光協会と要相談
※料金は、加東市観光協会へ支払
備 考
・体験場所
下滝野公民館(陶芸教室と講話)と神結酒造(酒蔵見学と飲み比べ、買い物)10~20名で対応可。
※東条秋津窯(個人・少人数での陶芸教室のみは可能)
※神結酒造の酒蔵見学(年間を通じて受付可能だが、お酒を仕込む時期である1月中旬から2月下旬がおすすめ)

・予約方法
加東市観光協会(0795-48-0995)に電話。営業時間:8:30~17:15 定休日:水曜日。2週間前までにご予約下さい。

Program

プログラム提供者概要
Overview
所 属
神結酒造株式会社
所在地
兵庫県加東市下滝野474
WEB
https://www.kamimusubi.co.jp/top.htm

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