地域、人、自然。
すべてを繋ぐ架け橋に
JAみのり特産開発センター
- 播田 慶人
- Yoshito Harita
自然との調和がはぐくむ黒田庄和牛と山田錦 ~こころ勢(はず)む食の深奥を知る~
西脇市に生まれ育ち、「JAみのり 特産開発センター」へ勤めて早30年。JAと地域と共に歩んできた。黒田庄和牛をより多くの人に知ってもらうため、365日休みなく牛を育てる農家さんの喜ぶ顔を見るため、地域の誇りを育むため。生産者と消費者、地域を繋ぐ架け橋となる。
体験では、西脇市黒田庄町の豊かな自然の中で、地元産「山田錦」などの稲わら入りの餌で育てられる黒田庄和牛から学ぶ「にしわき循環型農業」を、ガイド付きで知ることができる。
EPISODE 01
思いもよらない配属先
お仕事を始めたキッカケを教えてください
JAへ入組してから初めて配属されたのがここ「JAみのり 特産開発センター」(当時はJA北はりま 特産開発センター)で、勤めて30年が経ちました。JAには、様々な部署や業務がありますが、僕が初めて配属されたのはお肉の部署。思いもよらないところから、お肉の加工や競りに関わることになりました。
初めのころは、先輩に「ここが肩ロースや!ここがサーロインや!」と背中を使って体に叩きこまれました。競りの現場もかなり衝撃的な場所。右も左もわからない若者は、農家さんやお肉屋さんたちに可愛がってもらわないとここではやっていけないと、ひとつ覚悟を決め、仕事に向き合っていくようになります。
西脇市黒田庄町の豊かな自然の中で、地元産「山田錦」などの稲わら入りの餌を与えられ、約2年かけて育てられる黒田庄和牛。館内では、黒田庄和牛を農家さんから公正市場でのセリを経由して仕入れ、加工・販売をしています。地元の人はもちろん、県内の様々なところから黒田庄和牛を求めて、日々多くのお客様が訪れます。
Interview
EPISODE 02
生産者と消費者をつなぐ架け橋として
大切にしていることを教えてください
これまで、黒田庄和牛をより多くの人に知ってもらうため、館内や机上の仕事だけに留まらず、外へ外へ出ていくことを意識してやってきました。それを続けて頑張っていけるのは、365日休みなく牛を育てる農家さんの喜ぶ顔を見るため。少しでも多く農家さんにも還元され、農家所得を上げていく意識は常に持っています。
また、僕たちは、農家さんとお肉屋さんや飲食店・百貨店をつなぐ役割もあります。自分たちが生産したお肉が、どういったお店で使われているのか、どのように提供されているのかを知ってもらうため、一緒に現場へ行くこともあります。
生産者や消費者を知る機会は、それぞれのやりがいにつながる部分でもあるため、僕らが架け橋となって、これからも大切に続けていくべきことだなと思います。
EPISODE 03
これからも、JAと地域と共に
これからの目標を教えてください
生まれも育ちも、遊ぶも学ぶも、今では働くも西脇市で、地域への思い入れは人一倍あります。地域のつながりを大切にするあたたかい人たちが多いため、僕が幼い頃にお世話になった人と、取引先としてや上司として再会することもありました。
思いもよらないところからの“挑戦”も早30年。ここまであっという間でした。施設ができ、しばらくしてすぐの入組だったので、この特産開発センターと共に歩んできたという気持ちです。
これからも、黒田庄和牛をはじめ、西脇市の誇るべきところは伸ばし、広めていくと同時に、ここで、最後までしっかりとセンター長を務め、次の世代へバトンを渡していくことが今の一番の目標です。
- Works
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Works
- SDGs体験型地域プログラム
- SDGs Programs
Experience
自然との調和がはぐくむ黒田庄和牛と山田錦 ~こころ勢(はず)む食の深奥を知る~
神戸ビーフの素牛・黒田庄和牛を核とした「にしわき循環型農業」を学ぶプログラム
- 実施日
- 通年で実施
- 所要時間
- 90分程度【30分:循環型農業の説明、60分:ガイド付き関連施設の案内・体験】
- 備 考
- ・日本のへそ日時計の丘公園内に自由に駐車可能(約100台以上、無料)
・予約は、西脇市観光物産協会へ電話(0795-22-3111/祝日を除く月曜日~金曜日のみ)、または西脇市観光物産協会お問合せフォームより
Program
- プログラム提供者概要
- Overview
- 所 属
- JAみのり 特産開発センター
- 所在地
- 兵庫県西脇市黒田庄町岡22−1
Outline