日本を体験する、
ユニークな旅のお届け
株式会社みたて
- 庄司 英生
- Hideo Shoji
酒で旅する播磨 Discovered Harima through Sake
「株式会社みたて」は、日本を旅する外国人旅行者を中心に、ユニークな日本文化体験プログラムを提供する、京都を拠点とした旅行会社。海外からの日本酒に対する評価は非常に高く、日本文化とも密接に関わる点でも興味や関心を持ってもらえると思い、加西市で、日本酒を切り口とした「朔(さく)」のプロジェクトを始める。
体験では、北播磨地域で米づくりから酒づくりまで一貫した地産地消の取組を、実際に携わる人との交流を通じて経験することができる。
EPISODE 01
選ばれた土地の価値ある品質
加西市で活動することになったキッカケを教えてください
「株式会社みたて」は、ユニークな日本文化体験プログラムを提供する旅行会社(ランドオペレーター)です。主にヨーロッパの旅行会社からの依頼に基づき、日本を旅する旅行者の手配を行っています。
しかし、コロナの影響から日本に入国する外国人旅行者がゼロになり、しばらく旅行事業を続けることが困難になりました。何か別の方法はないかと考え悩み、“日本酒”に辿り着きました。海外の日本酒に対する評価は非常に高く、食文化や工芸といった日本文化とも密接に関わるといった点でも、興味や関心を持ってもらえると自信がありました。そこで、加西市でお酒造りをする稲岡さん、農家の藤本さんのことを思い出し、声をかけたところから、加西市から発信する「朔(さく)」のプロジェクトが始まります。
どのような人がどうやってお米をつくり、どのような人がどういった過程でお酒にしていくのか。コロナが明けた今では、その過程を1つの旅行ツアーとして提供しています。本当の意味で、日本の食文化を知り、旅から帰ることができると、満足の声をいただいています。
Interview
EPISODE 02
縁と縁を繋いだ「朔(さく)」
「朔(さく)」とはどういったプログラムか教えてください
外国人旅行者は、地域のストーリーを知ること、地域の方と交流をすることを重視した旅行プランを好みます。ここ最近では、日本人もそういった体験を求めて旅をする人たちも増えてきました。
3人が主となって作り上げた「朔(さく)」は、日本の多様な風土を「お酒」を切り口に紐解き、食や工芸とともに体験するプログラムです。
お酒として届ける「朔(さく)」は、若くして高い技術を身に着けた「元源」の藤本さんが育てた山田錦を、「北播磨という“選ばれた土地”で作ったお米で、お酒を作るから価値がある」という思いを持った「富久錦」8代目蔵元である稲岡さんが醸すことでつくられます。コロナ禍は、専用の田んぼで山田錦を育て、お酒を作り続け、Kura Master クラシック酛部門で「プラチナ賞」を2年連続受賞。1年目は、その中でもトップ賞となる「審査員賞」も受賞しました。
2人との出会いはそれぞれ違うタイミング、違う場所ですが、僕たちの縁と縁を繋いだ大切なプログラムであり、北播磨という地域を世界に発信していく重要なものです。
EPISODE 03
日本酒を中心に、見えてくるニッポン
これからの目標を教えてください
農業、食文化、気候などのあらゆる地域的な要素が凝縮され、1本1本が、様々なストーリーを持つ日本酒。日本酒を中心に、それぞれのストーリーを繋ぎ、深めることで、日本の魅力をより一層感じてもらえることでしょう。
「朔(さく)」のプログラムでは、時期を合わせれば、田植え、収穫を、自分の手で行うことが可能です。より多くの人に「朔(さく)」のことを知ってもらい、今後、新たな取り組みにも挑戦していければと思っています。
日本酒を中心に見えてくるニッポンの姿を、世界中の人たちへ届けるため、また、我々日本人が、誇りを持って語り継いでもらうため、この活動を続けてまいります。
- Works
Works
- SDGs体験型地域プログラム
- SDGs Programs
Experience
酒で旅する播磨 Discovered Harima through Sake
酒米を育てる土壌や、その地域でしか採取できない水など、日本酒は地域の風土が溶け込んだ飲み物であり、日本酒を通じて地域の風土を体験する旅を行う。
- 体験内容
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- 農家による山田錦栽培の話、 酒蔵での酒蔵見学や農家支援の話など、陸地が育む豊かさを知るとともに、環境保全や住み続けられ るまちづくりへの取組を知る。
Program
- プログラム提供者概要
- Overview
- 所 属
- 株式会社みたて
- 所在地
- 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2京都芸術センター北館3階
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