“イッテンモノ“へのこだわり。
常に、楽しみと嬉しい驚きを
届けたい

有限会社玉木新雌

玉木 新雌
Niime Tamaki

新発見!デザイナーtamaki niimeによる播州織のものづくり体験

 洋服店を営む両親の元に生まれ、服に囲まれて育ち、自分だけの服が欲しいと、服づくりを始めるように。理想の布を求め、播州織に出会い、西脇市へ移住を決める。“イッテンモノ”にこだわり、オリジナリティの高い作品は、海外での評価も高く、播州織を世界ブランドにまで高めた。
 プログラム体験では、作品や職人・デザイナーたちの仕事を間近で見学することができ、想いを、言葉だけでなく、実際に見て体感することができる。

EPISODE 01

“イッテンモノ”である意味

大切にしているこだわりを教えてください

 振り返れば、“イッテンモノ“へのこだわりは、幼い頃からありました。

 洋服店を営む両親の元に生まれ、服に囲まれて育ち、服が大好きだった私は、自分の着る服を小学生で選び始めました。しかし、だんだんと、同じプリントの服が並び、売られていることに違和感を覚え、他にない、自分だけの、自分のための服が欲しいと、服づくりを始めるようになりました。作るには技術が必要だと、母の知り合いのパタンナーさんに技術を学び、そうしてできた服を着ることは嬉しく、楽しく、どんどん服作りにのめり込んでいきました。

 世の中にあるモノに似た“〇〇っぽい”では表せないような、まだ誰もみたことがない、どこか“tamaki niimeっぽさ”がある作品を作りたい。

 お母さんが、子供のために愛情を込めて洋服を作るように、ブランド立ち上げから、作り方にこだわり、手間をかけることを大切にしてきました。イッテンモノであることは、作り手の楽しみでもあり、手に取る方々にとっても、「tamaki niime」との特別な出会いでもあります。

Interview

EPISODE 02

よそ者だからこそ

西脇市に拠点を置いたキッカケを教えてください

 着心地のいい理想の布を探し求めるうちに播州織に出会い、活動していくなかで、西脇市へ直営店を出したことがキッカケで移住に至りました。移住してからは、日中はお店で接客、夜は作品づくりをする日々。職人さんと近い距離でモノづくりをできる環境で、自分のこだわり抜いた作品を生み出すことができるようになりました。

 この西脇市という土地は、唯一無二のイッテンモノを生み出すにはとてもいい場所だなと感じます。豊かな自然環境のなかで、自分と向き合い、自分の思いに向き合うことができる。だからこそ自分の作りたいモノを貫いたアイディアが、次々と溢れ出てきます。

 地元の人だからこそ、地元の本当の良さは気づきにくく、俯瞰して見ることが案外難しいです。播州織、西脇市の良さを、よそ者だからこそ気づけた部分がきっとあって、昔は良かったという声も、もっと前向きに、もっと良くしていくには?という問いに変えていけたのだと思います。

EPISODE 03

楽しみと嬉しい驚きを、これからも

これからの目標を教えてください

 これから、やりたいことはたくさんあります。そのなかで、社長として、スタッフに「これをやりたい!」と具体的に伝えていくことはやめてはいけないなと思います。全部できるか、できないかはわからないし、途中で考えが変わるかもしれない。しかし、みんなの意識を集める、自分たちが考える時のための材料として、わかりやすいものを示すことは大切にしていきたいです。

 私の頭の中のこれからの計画を、一度アウトプットしてみたら、毎月のようにイベントをやりたいという構想になりまして…。20周年を迎えた「tamaki niime」、万博、フィールドパビリオンも控え、今が盛り上がっていくタイミングに、様々なことに力を入れていきます。宿泊や、学びの場、お食事処、観光など、“tamaki niimeの世界”として、ひとつずつできるところから、新化させていきます。

Works

Works

SDGs体験型地域プログラム
SDGs Programs

Experience

新発見!デザイナーtamaki niimeによる播州織のものづくり体験

播州織の魅力を感じられ、自社内で生地づくりから作品になるまでの工程を全て見ることができるLabの見学
縫製加工の「体験型」ワークショップ(ショールの縫製・カット・タグ付け)

体験内容
  • 世界の有名ブランドに生地素材を提供してきた北播磨地域の播州織は、他のアジア諸国に生産拠点が移行し、活力が失われてきましたが、大量生産から小ロット多品種化、最終製品生産の高付加価値化への転換を進めてきました。
  • 玉木新雌氏はその第一人者です。新しい時代の女性像を創り出し、自ら体現していくとの思いでブランドを立ち上げ、現在では、綿花の栽培から、デザイン、機織り、製品化、販売まで一貫生産し、一点モノのモノづくりで世界展開を図っています。
  • 更に、廃工場のリノベーションや端布を糸に再生する「反毛」など、古いものを新しい価値に展開し、サスティナブルな地域づくりの気づきを与えてくれます。
実施日
通年(月2回程度)
所要時間
120分
料 金
内容による

Program

プログラム提供者概要
Overview
所 属
有限会社玉木新雌 
所在地
兵庫県西脇市比延町550-1
WEB
https://www.niime.jp
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