暮らしを紡ぐ、
古民家から未来へ

一般社団法人紡

山本 早希
Saki Yamamoto

古民家ステイを伴った農業及び森林体験ツアー

 多可町に生まれ育ち、多可町が好きで、地元のために何かできることはないかという思いから、古民家の利活用を通じた地域活性化事業を行う「一般社団法人紡(つむぎ)」を設立。古民家改修ワークショップやイベントの開催、1棟貸し民泊の運営等様々な活動を行う。
 体験では、多可町や古民家の魅力を再発見するための古民家改修ワークショップ及び古民家見学ツアー、地元の農家や工務店と連携した農業体験や森林体験を楽しむことができる。

EPISODE 01

古民家を必要とする人がいる限り

設立のキッカケを教えてください

 多可町に生まれ育ち、多可町が好きだった私は、役場に勤めながら地元のために何かできることはないかという思いを持っていました。あるとき、多可町主体の講演会で、古民家再生事業を中間支援として行う団体様をお招きしたことをキッカケに、「自分のやりたいことはこれだ!」と、自分の思いがはっきりしました。

 人口減少に伴い、空き家を問題視する声は絶えません。それは、多可町に限らず、どの地域でも課題として挙げられるのが現状です。一方で、そういった空き家を“古民家”として活用する働きも増えつつあります。

 私たちが、一般社団法人であり、中間支援団体である意味は、地域の方々と近い距離で活動し、古民家を必要とする人たちとのマッチング、古民家活用事業の手助けが必要だと考えるからです。小さな町だからこそつながりを大切に、1人でも多くの共感してくださる方と関係を構築していくことによって、多可町で営まれる人々の平穏な暮らしを継承・継続しながら、発展させた未来が訪れるのではないかと思います。

Interview

EPISODE 02

“多可町っていいな”を“多可町に住みたい”に変える

普段はどういった活動をしていますか

 「一般社団法人 紡」は、2017年にボランティア団体として発足以降、多可町を中心に古民家の再生とその活用を通して地域の活力を取り戻すことを目的に活動してきました。実際に多可町の古民家へ移住し、古民家である自宅でギャラリー&雑貨店や民泊を営むメンバーや、近畿圏を中心に、数々の古民家再生を行い、多可町産ひのきの利活用促進に取り組む伝統工法を得意とする大工、古民家に目がなく、建具を集めているメンバーなど、“古民家好き”が縁で集まった者たちばかりです。

 設立当初より、町内の古民家をお借りした古民家改修ワークショップ、空き家・空き店舗を利用したイベントの開催を通し、最近では、私たちの活動を地域の方々にも快く受け入れていただき、認知が少しずつ上がってきたと感じます。

 私たちの活動を機に、多可町を知った方、興味を持った方の「多可町っていいな」という思いが「多可町に住みたい」という思いに変化させることはそう簡単ではないですが、その瞬間を見られること、住んだその先を見届け、時にサポートができることは、イチ住民でもある私たちだからできることなのかなと思います。

EPISODE 03

自然に紡いでいける未来を目指して

これからの夢や目標を教えてください

 多可町の地域課題を見つめ直し、自分たちで作った「一般社団法人 紡」ですが、いずれは、古民家再生事業の中間支援団体としての活動の必要なく、地域ひとりひとりの中に、“空き家を生まず、受け継ぐ意識”を自然ともってもらえるようにすることが私たちの最終目標です。

 私も、紡のメンバーも、私たちのふるさと多可町を心から愛しています。自然豊かなこの町は、季節、温度、天気、時間帯によっても町の見え方が違い、ずっと住んでいても新鮮で飽きません。自然の他にも、伝統、芸能、食、祭、文化など、この土地で築き上げられてきた“人々の暮らし”には唯一無二の魅力が溢れています。そして、その“人々の暮らし”が、遠い過去から現在まで紡がれてきた媒体が、古民家なのです。

 古民家を中心にした私たちの活動は、そういった暮らしの中の魅力を発信・体験していただくことによって、多可町への移住や、多可町へ拠点を置いてくださる方を少しでも増やすため、これからも様々な活動に取り組んでいきます。

Works

Works

SDGs体験型地域プログラム
SDGs Programs

Experience

古民家ステイを伴った農業及び古民家・森林体験ツアー

日本の伝統工法を用いて建てられた古民家であるStay×TAKA「門前」に宿泊していただき、日本の古き良き伝統や田舎暮らしの魅力、地元農家や工務店と連携した農業体験や古民家・森林体験ツアー、古民家改修ワークショップなどを体験(多可町での暮らしに興味を持っていただくもの)

体験内容
  • 本プログラムでは、多可町にある古民家に宿泊しながら、改修のワークショップを行うとともに、林業体験、農業体験等を通じて、多可町の営みを体験するもの。昔から大切にしてきた多可町の歴史と文化を住民のように堪能することができる。
実施日
通年実施
所要時間
1泊2日以上
料 金
Stay×TAKA「門前」の宿泊料(素泊まり)が、6,600円/人
宿泊料にプラスして、併設レストラン「紡食堂 monzen」での食事料や、森林体験などの各種体験料金が発生する。
体験料金等は一般社団法人紡に要お問合せ
https://takatsumugi.com/
備 考
Airbnbもしくは電話
Airbnb:https://www.airbnb.jp/rooms/27240614?_set_bev_on_new_domain=1701503883_MGYyMWVmYmY3ZWE2&source_impression_id=p3_1717215643_P39244mdVjh4iiGl
電話:080-4334-2842

Program

プログラム提供者概要
Overview
所 属
一般社団法人 紡
所在地
兵庫県多可郡多可町中区門前333-2
WEB
https://takatsumugi.com/
SNS

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