歴史ある伝統文化を、
次世代へ繋ぐ役目
播州歌舞伎クラブ
- 内藤 悠菜
- Haruna Naito
多可の語り継がれる伝統産業・芸能
多可町に約300年前から伝わる地歌舞伎「播州歌舞伎」。小学3年生の頃、クラブの部員募集プリントに興味を惹かれ、歌舞伎を始める。師匠である中村和歌若氏に直接指導を受け、学んだ歌舞伎の魅力を次世代に繋げていくため、今後も活動を行う。
体験では、播州歌舞伎の演舞指導や、クラブ部員による隈取り体験ができ、歌舞伎を通した交流を楽しむことができる。
EPISODE 01
仲間と一緒にやりとげることの面白さ
“播州歌舞伎“を始めたキッカケを教えてください
最初のキッカケは、小学3年生の頃、「播州歌舞伎クラブ部員募集」のプリントが配られたことが、播州歌舞伎を始めたキッカケです。当時は歌舞伎がどんなものかよくわかっていないまま、父と母にやりたいと伝えたため、父も母もとても驚いていました。始めたときから今まで、父と母も一緒に楽しんで応援してくれています。
思い返せば、昔から、仲間と一緒に何かをやりとげることが好きでした。
小学生の頃、毎年秋になると地元のお寺で観月会が開催され、三番叟を披露し、公演終わりには歌舞伎の化粧のままうどんを食べるのがクラブ部員の定番となっていました。そうした仲間との練習以外での日々もかけがえのない宝物で、今でも忘れられない思い出です。
Interview
EPISODE 02
救われた師匠の言葉
活動のやりがいを教えてください
舞台に立ち、お客様からたくさんの拍手や大向こうをかけてもらった時、公演終わりのお見送りで、お客様に「また来るね!」「がんばってね!」と直接の感想を聞けた時には大きなやりがいを感じます。小学3年生からこれまで、歌舞伎を継続してこられたのは、このような舞台本番でしか味わえない達成感や喜びがあるからだと思います。
また、ずっと指導をしてくださった中村和歌若師匠の人柄にもたくさん救われました。和歌若師匠はいつも褒めて認めてくださる方で、練習でイマイチ役になりきれていないと思った時でも、私の演技の良さを見つけては褒め「はるなやったら大丈夫や、それでいいんや」とよく安心させてくださったことを思い出します。
私も、誰かに安心感を与えられるような、相手の良さを見つけ、認め、伸ばせるような、あたたかい人でありたいと強く思います。
EPISODE 03
目の前の舞台に全力を注ぐ
これからの夢や目標を教えてください
多可町に約300年前から伝わる地歌舞伎「播州歌舞伎」も、クラブ員の減少、地域社会や時代の変化など様々な問題があるのが現状で、正直、この活動がどこまで続けていけるものなのかはわかりません。そんな中でも私にできることは、目の前の舞台に全力を注ぐことです。
「練習は本番の如く、本番は練習の如く」と和歌若師匠がよくおっしゃっていました。その言葉につられるように、本番が近づくにつれて、仲間の士気も上がっているのが感じられました。それに負けないように自分も高めていっては、仲間同士で切磋琢磨しながら日々の練習をこなす。そうしていくことで、練習以外でも、何事も手を抜かずにやるようになりました。
これからも、その言葉を胸に、日々の練習に全力を注ぎ、少しでも多くの人たちに歌舞伎の魅力を知ってもらえればと思います。
- Works
Works
- SDGs体験型地域プログラム
- SDGs Programs
Experience
多可の語り継がれる伝統産業・芸能
播州歌舞伎の演舞指導や、隈取り体験
- 体験内容
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- 多可町に約300年前から伝わる田舎歌舞伎「播州歌舞伎」。この播州歌舞伎の伝統を受け継ぎ、普及・伝承活動に取り組んでいるのは、地域の小学生や、その卒業生による中央公民館播州歌舞伎クラブである。播州歌舞伎クラブは、毎週1回練習を重ね、年に数回公演をおこなっており、公演後にはクラブ員による歌舞伎メイク体験会もあり交流を楽しむことができる。
- 実施日
- 毎日(ただし休館日:水曜日、年末年始除く)
- 所要時間
- 30分
- 料 金
- 450円~900円
Program
- プログラム提供者概要
- Overview
- 所 属
- 多可町教育委員会 こども未来課
- 所在地
- 兵庫県多可郡多可町中区中村町123
Outline